図面の確認、及び現場調査により現場の状態を把握し、施工計画を立てる。
労働安全衛生規則(足場等関係)を遵守し、足場を架設し、建築工事と違い橋梁工事の場合屋外での作業になるため風雨対策としコンパネで壁、天井を設置する
アスベスト撤去作業場所内への入退場、資機材・廃石綿等の搬出の際、アスベスト粉じんを外部更衣室・洗身室(エアシャワー設備)・脱衣室(保護衣脱衣室)の3室に区分する。
隔離シートを隙間なく貼付し布両面テープと粘着テープで固定し、必要であれば桟木で留める。隔離シートの重ねしろは30cm以上とし、重ねしろの上面は布両面テープと粘着テープで全面を隙間なく目張りする。
床面の隔離は、2重の隔離シート(0.15mm)で隙間なく貼付し床と壁の取り合い部分では、床から壁に30cm以上立ち上げて、布両面テープと粘着テープで全面を隙間なく目張りする。
壁、天井の隔離は、隔離シート(0.10mm)で隙間なく貼付し、布両面テープと粘着テープで全面を隙間なく目張りする。また剥がれ落ちを防止するため、粘着剤(テーププライマー)をスプレーしてプラスチックシートの貼付を補強する。
隔離シート全体が隙間なく貼付されており隔離シートが布両面テープと粘着テープだけでは、剥がれ落ちる恐れのある場合には桟木等を用いて補強を行う。
負圧機は、大気汚染防止法に定められたHEPAフィルター付負圧除塵装置を設置し、換気能力は1時間に4回以上の換気ができるものとする。負圧機は、吸入口が出入り口より遠く離れた位置に設置し作業所内を常に負圧を保ち外部への飛散を防止する。(試運転を行い、差圧計で負圧状態を確認する。)
HEPAフィルター付真空掃除機を用いて清掃しアスべストの飛散を抑える。又は、隔離シートの裏面にアスベストが付着する場合は、養生前に事前清掃を行う。
作業前に負圧機を稼働させ作業所内を負圧状態に保ち作業を行う。アスベスト板は、少しでもアスベストの発塵を抑えるため破砕しない。
除去作業前に吹付けアスベスト等の表面に粉じん飛散制御剤を散布し、下地まで十分浸透させ発塵を抑え湿潤した状態で作業を行う。
黄色と、透明の袋で二重詰めし撤去したアスベストが流出しないよう結束バンドで厳重に密閉する。
除去面を確認しながら取り残したアスベストが無いか確認しながらHEPAフィルター付真空掃除機または、アスベストの塊を払い落す。
清掃は高い所からの清掃を基本とし最後に床面の塊が無いよう清掃する。
作業所内隔離シート全面に飛散防止のため固化剤を散布する。必要に応じて空中に飛散しているアスベストを沈降させる為、空中散布を行う。
除去後の除去面に目に見えない残存しているアスベスト繊維を除去面に固着させ飛散を防ぐ。
高い所から順番に隔離シートを剥がし床面は周囲から内側へ折り畳んで二重袋詰めし廃棄する。
除去面及び周辺箇所、足場上、飛散している可能性のある箇所をHEPAフィルター付真空掃除機で清掃しアスベスト撤去工事完了する。